豚オーエスキー病(届出伝染病)

 

病気の説明
 豚オーエスキー病(豚AD)は豚ヘルペスウイルスIによる急性疾病で豚、牛、めん羊、犬、猫、ミンク、キツネなどで発生がみられる。豚は極めて感受性が高く、新生豚は高い死亡率であるが、肥育豚の発育障害と繁殖豚の繁殖障害も無視できない。

 主な症状は、高熱、食欲廃絶、呼吸器病で時に神経症状もみられる。症状は冬季ほど厳しく、夏季には軽症か無症状に経過することが多い。また、妊娠豚では死流産がみられる。感染耐過豚は長期間ウイルスを体内に保有し、本病の感染源となる。

ワクチンの種類
 ・豚オーエスキー病生ワクチン

ワクチンの特性
 宮城県で使用されている生ワクチンは1種類のウイルス株で、糖タンパク質とチミジンキナーゼを欠損させたもので、ワクチン抗体の野外株ウイルス感染抗体が認識できるマーカーワクチンである。

使用時のプログラム
 子豚接種と繁殖豚接種があり、1991年(平成3年)に国、県によって定められた「オーエスキー病の防疫対策要領」に基づいて使用する。